ディスクロージャー

ディスクロージャー

1)ディスクロージャー

ディスクロージャー(disclosure)とは、情報開示のことで、金融では特に企業や投資信託などに関する情報を投資家向けに開示していくことを指します。このディスクロージャーが行われる原因として、投資家からの要請という面があります。投資家は投資の判断を行う際に、各企業の財務状況などの経営の実態を調査し、魅力的な企業を探します。当然ながら、そうした投資家にとってより多くの情報を、より正確に、そしてより早く提供してくれる企業ほど、より正確に実態を把握でき、その結果として安心して投資をすることができます。その結果、ディスクロージャーに積極的な企業や投資信託は投資家のことを考えている企業だとみなされ、株価や基準価額も上昇しやすくなる傾向にあります。企業や投資信託の運用側もこうした投資家からの希望とそれが株価に影響があることを理解して、近年では企業や投資信託がインターネット上で様々な情報を開示するようになっています。

企業によるディスクロージャー活動

2)企業による活動表

企業によるディスクロージャーは、企業が投資家や取引先、金融機関といった外部の利害関係者(ステークホルダー)に対して経営に関する情報を公開することを指します。例えば、証券取引所に上場している全ての企業は有価証券報告書などを作成することで、株主や投資家への情報公開を行っています。他にも、決算説明会やアナリスト向けの説明会、月次データの開示といったものもディスクロージャーにあたります。特に、有価証券報告書などの法律・規制によって定められた情報開示においては、「事業等のリスク」という項目などで企業の良い面だけでなく、どんなリスクがあるのかといった悪い面についても触れられているため、投資を行う前にはこれらの情報を積極的に利用することをお勧めします。

投資信託におけるディスクロージャー

3)投信信託における表

また、投資信託におけるディスクロージャーでは、「目論見書」と「運用報告書」、「適時開示」という3つの報告書によって情報が開示されています。「目論見書」ではファンドの特色や費用・税金、運用会社といった情報が提供され、「運用報告書」では投資家がファンドの運用状況を確認するために必要な基準価額の推移や、その変動要因、リスクなどの情報が提供されています。「適時開示」で開示される情報は「運用報告書」とほぼ同じですが、情報の更新頻度が高いため、よりタイムリーな情報を得ることができます。

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