IPO投資の流れ

IPO株の購入は通常の株とは手続きが異なる

口座も開設し、東京証券取引所や証券会社のHPでIPO株を調べれば、あとは実際にIPO株を購入するという手続きを行っていくことになります。
しかし、IPO株の場合、通常の株とは購入の手順が大きく異なっていることに注意しなければなりません。
そこで、今回はIPO投資の流れと、その際に気を付けるべき注意点について紹介します。

IPO投資の大まかな流れ

通常の株取引では、証券会社に購入する希望株数を注文すれば、その時の株価で株を購入することができます。
しかし、IPOではそのような単純な取引ではなく、以下の7つのステップを踏むことが必要になります。

1. 上場承認
2. 仮条件決定
3. 需要申告(ブックビルディング)
4. 抽選
5. 公募・売り出し価格の決定
6. 購入申込
7. 新規上場(株式公開)

まずは「上場承認」と「仮条件決定」

最初のステップとして、IPOを行いたいと考えている企業が東京証券取引所に上場の申請を行うことになります。
その申請が認められれば次の「仮条件決定」に移ります。この「仮条件決定」というのは、証券会社がIPOを行う企業の財務状況や、類似企業の株価などを参考にしながら、100株○○円~××円というように、IPOを行う際の大まかな株価
を決定することをいいます。
ただし、この2つのステップについては、一般の投資家がかかわることはなく、IPOを行う企業と証券会社のみがかかわるステップです。
一般の投資家が関係してくるのは次の「需要申告」からとなります。

投資家が関係してくるのは、「需要申告(ブックビルディング)」から

つぎの「需要申告(ブックビルディング)」では、投資家が仮条件で決定された株価の範囲内で欲しい株数と、希望価格を証券会社に申告します。
こうした投資家からの需要と、IPOを行う企業が発行する株数という供給のバランスを考えて、証券会社は実際の株価(公募価格)を決定していきます。
ただし、IPO株は人気の投資案件であるため、仮条件の上限価格であってもほとんどの場合は需要が供給を上回る結果になります。
そのため、実質的には仮条件の上限価格がIPO株の公募価格になると考えた方がよいでしょう。

逆に言えば、仮条件の上限価格よりも低い価格で公募価格が決まった場合、需要が少ないことを意味していますので、上場した際に株価が下がってしまう可能性が高いとも言えます。
「需要申告」をすれば、次の「抽選」の段階に進むことができます。先述したように、IPO株では多くの場合、需要が供給を上回る結果になるため、全ての投資家がIPO株を購入できるというわけではありません。
そのため、「需要申告」をした投資家の中から、抽選に当たった投資家だけがIPO株を実際に購入できるという仕組みになっています。

また、この抽選とほぼ同時に、「需要申告」の結果をもとにIPO株の公募価格が決定されており、抽選に当たった投資家はこの公募価格で「購入申込」を行うことになります。
このように、IPO投資の場合、株を購入するまでに「需要申告」と「購入申込」の2回購入申込をしなければならない点は一般的な株の売買と異なっています。
そして、最後はいよいよ「新規上場(株式公開)」となります。IPO株の抽選に当選した投資家はこの「新規上場」が行われた日以降であれば、通常の株と同様にIPO株を売却することができるようになります。

「IPO株のメリットとデメリット」でも紹介したように、上場初日には公募価格よりも高い株価がつくことが多いため、この新規上場日にIPO株を売却することで多くの場合は利益を出すことができます。

IPO投資では入金のタイミングには要注意

このように、投資家にとってのIPO投資の大まかな流れは「需要申告」をして、「抽選」に当たれば、「公募価格での購入申込」をしたのち、「上場後に売却」ということになります。
ただし、この流れの中で注意しなければならないことが一つあります。それは、証券会社によってIPO株の購入資金を入金するタイミングが異なるという点です。
より具体的に言えば、証券会社によって購入資金の入金タイミングは、(1)抽選申込時と、(2)抽選日まで、(3)当選時という3つに分かれています。
そのため、自分が口座を持っている証券会社によって、IPO投資のための投資資金を用意しておかなければならないタイミングが違ってきますので、よく確認しておく必要があります。
もちろん、抽選に申込をしたけれども当選しなかったという場合、抽選申込時や抽選日までの間に入金した投資資金は投資家のもとに戻ってくるのでご安心ください。

ただ、この2つの入金タイミングの場合、同じIPO株を扱っている複数の証券会社で抽選申込をして当選確率を高めるという戦術をとった場合、多額の資金が必要になることには注意が必要です。
以上のようなIPO投資の流れと注意点をしっかりと把握をして、「需要申込期間」や「購入申込期間」、入金のタイミングを逃さないようにし、IPO投資の機会を逃さないように心がけることがIPO投資をしていく上では必要となるでしょう。

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