IPOのメリットデメリット

IPO投資は儲かりやすいのは本当か

IPOへの投資に興味を持った方の多くは、IPO銘柄への投資は儲かるという話をどこかで聞いたことがあるのではないでしょうか。
実際に、IPOへの投資は通常の株式への投資よりも魅力的だと言えます。
では、どれだけIPOへの投資は儲かりやすいのか。なぜ、そんな儲かりやすい状況が続いているのか。
IPO投資を行う際に注意しなければならないデメリットはないのかについて解説していきましょう。

IPOのメリット

投資家にとってIPO銘柄に投資をすることの最も大きなメリットは、ローリスク・ハイリターンだということです。
一般的な投資では、大きく損をする可能性はあるが大きな利益を獲得することのできる可能性もあるハイリスク・ハイリターンな投資先か、大きな損は出ない代わりに利益も小さくなるローリスク・ローリターンな投資先しかありません。
しかしながら、このIPO銘柄への投資は損をする可能性が低いにもかかわらず、大きな利益を獲得しやすい投資という大きなメリットがあります。

IPO銘柄への投資がどれほど利益を出しやすい投資なのかについて、2015年を例にしてより具体的にお話しましょう。
2015年にIPOを行った企業は91社でした。
そのうち、公募価格が上場初日に初値を上回った企業は82社にも及びます。
つまり、2015年においてはIPO銘柄に投資した場合、その株を上場した初日に売却をしてしまえば、90%の確率で利益が出ていたのです。
また、IPO銘柄への投資は値上がりする確率が高いというだけではありません。値上がり率自体も高いものとなっています。
仮に2015年にIPOを行った91社のすべてに100株ずつ投資を行い、上場初日にその株を売却した場合、その値上がり率は88%でした。
つまり、100万円をIPO銘柄に投資した場合、188万円になっていたという計算になります。
同じ時期の2015年の日経平均株価は約10%の値上がりであることを考えると、非常に高い利益率であると言えます。
このように、IPO投資は、損をする確率が少ないにもかかわらず、利益率が非常に高いローリスク・ハイリターンな投資なのです。

IPO銘柄への投資が儲かりやすい理由

では、なぜIPO銘柄の公募価格は初値よりも低い価格に設定されてしまっているのでしょうか。
これは2015年だけの一時的な現象であれば、IPO投資は魅力的ではないのではないか、と疑問に思う方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、ご安心ください。この現象はアンダープライシングと研究者たちが名付けるほど一般的にみられる現象で、2015年に限定される話ではないのです。
このアンダープライシングが生じる原因については、諸説ありますが、最も古典的な説明では、IPOを行う企業は既に上場している企業よりも情報が少なく、投資家が不安を感じやすくなっているため、情報不足の投資家から投資をしてもらうために、あえて安い公募価格を付けているとされています。
他にも、上場初日から株価が低下してしまうと、今後の成長性について疑問符が生じてしまうために、安い公募価格に設定し、上場初日に株価を上昇させることで勢いがあるかのように見せているという説明もされているようです。
いずれの理由があるにせよ、公募価格が初値よりも低い価格に設定されるアンダープライシングは合理的な理由があるため、今後もこうしたアンダープライシングが行われ、IPO銘柄への投資がローリスク・ハイリターンな投資先であり続けることには変わりません。
そのため、今後もIPO投資のメリットは健在だと言えます。

IPOのデメリット

このようにIPO銘柄への投資には大きなメリットがありますが、デメリットにも気を付ける必要があります。
そのデメリットには、IPO銘柄の長期での株価パフォーマンスが悪い傾向にあるということです。
ファイナンスの研究者によれば、IPO株の株価がTOPIX(東証株価指数)に対して上場後1年でどれだけ上昇、または下落したかを調べたところ、半数以上の株ではTOPIXと比較して、10%以上下落してしまっているという結果になりまし
た。
実際に、2012年にIPOを行った47社の2016年7月における株価を調べてみると、26社が初値を下回る株価になってしまっており、初値を上回っている企業は21社しかありません。
このように、IPO銘柄を長期で保有する場合にはパフォーマンスが低下する可能性が高くなってしまいます。
もちろん、IPO銘柄の中には高騰し続けるものもありますが、多くの場合は損をしてしまうことに注意が必要となります。

IPO銘柄への投資は短期が無難、長期はリスキー

ここまで解説してきたように、IPO銘柄は上場初日に売却をしてしまえば、高い確率で大きな利益を獲得できるという魅力的なメリットがあります。
しかし、その反面、IPO銘柄を長期で保有した場合には、一部の高騰するIPO銘柄も存在するものの、多くのIPO銘柄は株価が下落する傾向にあります。
そのため、IPO銘柄への投資を行うのは上場初日に売却をしてしまう非常に短期的な投資が無難で、長期に保有する場合はしっかりとIPO銘柄の成長性を調査する必要があります。

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